Another Talk「美味しい旅本」アナザートーク
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『美味しい旅本1』~美味しい余話 Ep.5~
『美味しい旅本』シリーズ3冊目の発行にあたって、これまでのご登場いただいた皆さんの対談から、紙幅の都合でカットせざるをえなかったお話の一部を公開!対談の収録内容の文字起こしから、その語り口などもほぼそのままにお伝えします。
酒田ふるさと観光大使 関根近子さん
(インタビュー日:2022年12月28日/対談のお相手:Restaurant Nico 太田舟二さん)
――庄内での食と暮らし
庄内で暮らすまで、ハタハタの田楽とか湯上げって食べたことがなかったんですよ。あと寒鱈汁も。おいしいですよね、大好きです。「あぶらわた」とか「だだみ」なんて身より好き(笑)。家で食べる時は必ず人数分わけないとね。ケンカになるから(笑)。
イカもおいしいですし、白身魚も。カレイを焼いたのもこっちに来て初めて食べました。地元の人が食事をしながら私に教えてくれたんですよ。日本酒とこれが合うんだよとかってね。庄内には日本酒に合う食材とお料理が多いなって。日本酒の文化、お米の文化ですよね。お酒の種類も甘口から辛口から発泡性のものとかいっぱいあるじゃないですか。和食と日本酒を合わせるのももちろんいいですけど、庄内はフランス料理と日本酒みたいに、口の中でシナジーを生むような味わいもありますね。
――庄内の旅の醍醐味
私もいろんなところに旅行に行きますけど、旅行者って本当はもっと地元の方と話したいし、いろいろと聞きたいけれども、どうしてもツアーだと旅程の通りになっちゃうんですよね。今食べようとしているものの背景とか、どんなふうにしてとれたのかとか、何でおいしいのかとか、どんなお酒と合うのかとか、どんな食べ方をすると一番いいのかとか、そういう話が聞けたらおいしさが倍化するんじゃないかなって。お金をかけた見栄えのいい食事もいいけれど、その土地で昔から培われてきた食べ方、素朴な味を、バックグラウンドを教えてもらいながら食するのは、ある程度いろいろなものを食べてきた人にはすごくいいと思います。私も「あつみかぶ」のお話を聞いて食べたくなりましたから。そういう“土地の食を聞く”時間がツアーにセットされているといいですよね。
庄内には来た方を満足させる要素が揃ってると思います。歴史、文化、もちろん食、そして景色。わが家なんて鳥海山が好きで今の場所に家を建てたくらいですから(笑)。庄内に旅行にいらした方には、その季節の景色を目に焼き付けて帰っていただけたら。冬も良し、春も良し、夏も良し、秋も良しですから。